日本のほとんどの会社はピラミッド型であり、特定の事業を永続的に遂行するために組織されている。フラット型の組織も増えつつあるが、数は圧倒的に少ない。どちらの組織も、今の時代においては3つの点で効率が悪い。
1つは、上下関係が長期間固定化されることによる非効率性。組織の上部層は取引先や顧客以外から評価されないから、自発的に勉強したり自省したりしない限り、加齢に伴って能力的に衰えていく。しかし上場企業でなければトップが首を切られることもないし、トップの給料が減らされることもない。無能なトップが事業の邪魔になっているのではないか?
2つ目は、事業に必要な能力しか評価されないという非効率性。会社における人材は、会社の事業の遂行において役に立つ能力だけが評価される。裏をかえせば、会社の事業の遂行に関係のない能力は、どんな素晴らしい能力であっても評価されないということだ。それは非常にもったいないことではないか?
3つ目は、会社の枠が固定化されることによる非効率性。会社というものをイメージするとき、ほとんどの会社員はどこまでが会社か、具体的には、会社がやってる事業はどこまでで、会社に所属している人は誰か、ということが明確に区別できる存在であることを前提としている。しかしそのような固定化された枠が、激しく変化する時代の流れに追いつくことを阻害しているのではないか?